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株式会社会議室コンシェルジュ 代表取締役 﨑山 信夫株式会社会議室コンシェルジュ 代表取締役 﨑山 信夫

女性のキャリアに立ちはだかるハードル?
そんなものがあれば、
私が必ず壊してみせますよ。

能力のある女性が、ずっと活躍できる場所。
やりがいを持って働いていける環境を創りたい
株式会社会議室コンシェルジュ
代表取締役
﨑山 信夫

貸会議室事業において、業界を刷新する新たなビジネスモデルを構築してきた「会議室コンシェルジュ」。会議室を単なる箱と捉えず、人の集う場所という切り口を重視することで新たな価値を生み出し、成長を遂げてきた。そのプロセスを支えてきたのが、従業員数の約8割を占めるという女性スタッフの力である。女性が輝ける職場を標榜し、働きやすい環境づくりに力を注ぐ﨑山氏の想いとは――。


女性が仕事で輝ける環境をつくりたい。それが﨑山氏の揺るぎない想いだ。結婚や出産、育児などがハンディにならない職場をつくること。加えて、やりがいのある仕事で女性が輝く場所を提供する――その想いを具現化してきたのが「会議室コンシェルジュ」である。

 結婚・出産・育児は女性にとって大きなライフイベントです。高齢者世帯を除いた場合の共働き世帯の割合は60%を超え、35歳から50歳にかけては70%近い数値となっています。

女性が働きやすい環境が整ってきたからこその数値といえる一方、現在PTA会長をしている立場として、身近な女性たちの話を聞くと、「子育てがあるから仕事は無理」「やりがいのある仕事は見つけられない」と諦めている方がとても多いと感じました。

 結婚前にしっかりキャリアを積んで社会貢献してきたにも関わらず、出産や子育てを機にキャリアアウトしなければいけない。そんな悩みを抱えてる人に自分に出来ることはないのか。と考えるようになりました。

 そこで生まれたのが、自由な時間帯で仕事ができるようなフレックス出勤や、ご主人の転勤で引っ越しを余儀なくされたスタッフが在宅で仕事ができる仕組みでした。

 実際に当社には、子どもを寝かしつけたあとの2時間だけ働いたり、ご主人が休みの時のみ働くスタッフもいます。また子どもが病気になった時の急な休みにも対応し、子連れの出勤もOK。家庭の状況に応じた働き方ができる柔軟な仕組みを用意しています。

 そこまでして働きたいのか?と疑問に感じる人もいるかもしれません。しかしチャレンジした人にしか手に入らないもがあります。それは「成功」と「失敗」。

この2つは人生をより深いものにし、自信につながる「新たな道」となります。

 女性の皆さんが「働きたい」と強く思ったときに、それぞれの価値を見出すステージを用意し、そこで精一杯のパフォーマンスを発揮してもらう。それが私の使命だと思っています。

 

 そして仕事をする上で大事なこと。それは「やりたいこと」「好きなこと」「成果がでること」の3つがそろうことだと考えています。この3つがそろうと、仕事への熱意やアイディアがどんどん湧いてきて、すごくハッピーな気持ちになります。スタッフの好きなことや得意なことを業務に活かせるよう、様々な役割を生み出していくのも私のスタイルです。

 例えば動画制作が好きな人にはYouTubeによる広告プロモーションを任せたり、カメラ好きの人には撮影に関する業務に携わってもらったり。

3つのことを仕事に活かしてもらうことで、新たな事業が生まれる可能性だってあります。また、学びたいという気持ちがあればその人の可能性も更に拡がっていくと思っています。

その人にしか出来ないことがきっとある。仕事を通して人生がさらに豊かになる。

こんなに素敵なことはないのではないでしょうか。

女性のキャリアに立ちはだかる様々なハードル…。たとえば、保育園の不足から子どもを預けられず、働きたくても働けないという現実もその一つだ。それらを解決するために、﨑山氏はどう考えたか。「だったら、それを可能にする環境を自分で創ればいい」――。自社の新たなビジネスとして、保育園事業に乗り出したのである。

 この地域はもともと待機児童が多い地域なんですね。そのなかで当社が始めたのが「企業主導型保育事業」という内閣府所管の保育園の設立です。

 これは週に数日勤務のパート勤務の方でも入園が可能で、当社で仕事をしながら、同時に子どもを保育園に預けられるという新しい仕組みです。また、連携企業の枠組みがあるのも特徴です。企業に利用登録をしてもらうことによって、優先的に自社の託児所、保育園として利用してもらうことが可能になります。地域で働く女性に当社の保育園を利用してもらうことにより、企業も安心して新規雇用や雇用継続ができるのです。

 また、当社の保育園では保育士の人たちが「保育」に専念できる環境を提供したいと考えています。「保育」以外の業務負担をなるべく減らし、先述の通り「やりたいこと」「好きなこと」から、資格を取るために知識を得て「得意なこと」へつながった「保育のプロ」として仕事を全うしてもらうためです。本来のやりがいである、子どもと接する時間をしっかりと企業で提供し、保育士ならではのスキルをフルに発揮してもらえる環境作りを心がけていきます。

女性のキャリアに立ちはだかる様々なハードル…。たとえば、保育園の不足から子どもを預けられず、働きたくても働けないという現実もその一つだ。それらを解決するために、﨑山氏はどう考えたか。「だったら、それを可能にする環境を自分で創ればいい」――。自社の新たなビジネスとして、保育園事業に乗り出したのである。

女性が輝ける新たな事業を創出し、チャレンジする機会を与える。その結果に、﨑山氏は失敗という概念を当てはめない。新しいことに失敗するのは当たり前で、また挑戦していけばいい。そんな環境の中で、自信と成長を手にしている女性スタッフは大勢いるという。

 30代で7歳と2歳の子どもをもつ当社の女性スタッフは、もともと企画力があって能力も高く、仕事が大好きな方でした。でも結婚・出産を経て、仕事人としての自分のキャリアはもう終わりだと感じていたようです。周りから見れば彼女の悩みや気持ちはわかりにくいかもしれません。それでも彼女にとっては自分の居場所がなくなってしまったように感じるほど大きな問題だったようです。

 しかし今では在宅ワークの制度を使いながら、保育園事業の立ち上げにも挑戦し、中心メンバーとなって活躍してくれています。

「もう二度と自分が必要とされる仕事には就けないと思っていた。でも今は毎日がやりがいでいっぱいです。」スタッフが何気なく放ったその言葉に私はとても感動し、こんな嬉しいことはないと感じました。

 

 同じく30代で5歳のお子さんをもつスタッフは、子育てに手を取られてずっと仕事から遠ざかっていました。お子さんの体が弱いこともあり、簡単な仕事以外は難しいと諦めていたのですが、在宅ワークや子連れ出勤を利用しながら一念発起。今ではバイプレイヤーとしてコールセンターや経理、営業、WEBマーケティングなどあらゆる業務で欠かせぬ人材となっています。

 

私はその人の要望に見合った仕事や役割を任せたいし、無ければ新たに創ればいいという考え方。その上で、たとえば今日は保育士の仕事をし、明日は事務職といったようなフレキシブルな働き方もどんどん応援したいんです。職種に縛られないジョブローテーションやキャリアチェンジで、自分ならではのやりがいを見つけてほしいと思っています。

 一度しかない人生だけど、その一度でどれだけ濃い時間を過ごせるか、どれだけ思うように生きられるかで充実度は2倍にも3倍にも拡がっていくと思っています。

女性が輝ける新たな事業を創出し、チャレンジする機会を与える。その結果に、﨑山氏は失敗という概念を当てはめない。新しいことに失敗するのは当たり前で、また挑戦していけばいい。そんな環境の中で、自信と成長を手にしている女性スタッフは大勢いるという。

なぜ﨑山氏は、女性人材に対してそうした場を提供したいと強く思うようになったのか。26歳の時に携帯電話の販売店を独立開業した﨑山氏は、後に会社を従業員120名の年商40億円、30店舗を数えるまでに押し上げた実績をもつ。その事業成長に、女性スタッフの力が大きく寄与してくれたという。

 私はゼロから1を生み出すのは得意なのですが、組織には1を10にしてくれる人が必要です。その能力に優れているのが女性であると感じてきたんです。前職での経験で、能力の高い女性が世の中には本当にたくさんいると知りました。

 女性ならではの細やかさや勤勉さ、努力する姿勢や女性だからこその感性…。私自身にない要素を備えていることを実感し、女性の採用に力を入れようと考えました。

 しかしせっかくの人材が、人生の節目や会社の仕組みが原因で、活躍できる場を諦めなくてはいけないのはとても惜しいこと。だからこそ、自分が会社を経営していく以上は、そうした問題に寄り添った経営をしようと決めました。

 

 私は経営者としての価値とは、人生を通してやりがいを持ちながら働いていける環境を、どれだけスタッフに提供できるかにかかっていると思います。その人の人生をより良いものにしていくために、自分がどれだけ貢献できたか。それを満たすことが使命であり、仕事をしていく意味だと思っているんです。

 女性が自分らしくいたいと上を向いたとき、それまで頭の上にあった天井を意識することなく空を見て、どんどん羽ばたいていってほしいと心より願っています。

なぜ﨑山氏は、女性人材に対してそうした場を提供したいと強く思うようになったのか。26歳の時に携帯電話の販売店を独立開業した﨑山氏は、後に会社を従業員120名の年商40億円、30店舗を数えるまでに押し上げた実績をもつ。その事業成長に、女性スタッフの力が大きく寄与してくれたという。

自社ブランドであるNATULUCKを中心とした直営会議室のほかに、約300のエージェントと提携して貸会議室の事業を行う﨑山氏。「人が集まる」ことをビジネスチャンスととらえ、あらゆる業種とのタイアップを模索しながら、今後も会議室に新たな価値を創り出したいと考えている。

 女性ならではの視点や女性らしいアイデアやインスピレーションを発揮して、貸会議室ビジネスを自分らしく発展させていってほしいと思います。そして私は、早く社長を作りたい。今回の保育事業などのように新たなビジネスをどんどん創り、それを育てる役割を多くの女性に担ってほしいのです。

 やりたいことや好きなことで成果を出して、「私にもできる」という自信をもってもらいたい。他では得られない生きがいを感じてもらえる環境を創り出すことが、私がこの会社を前に進める意味だと思っています。

やりたいこと、好きなこと、成果が出ること
3つがそろうと、仕事はハッピーになる。

﨑山 信夫(さきやま のぶお)
﨑山 信夫(さきやま のぶお)
﨑山 信夫(さきやま のぶお)
プロフィール

1973年3月生まれ。1994年に大手不動産会社専属特約店の不動産会社に入社。99年4月に独立して携帯電話の販売店で事業経験。その後、携帯電話販売代理店に入社し、従業員120名規模・年商40億円の会社にまで実績を伸ばした。さらに元の大手不動産会社専属特約店に戻って業容を拡大。その後、携帯電話事業をサポートしてくれたスタッフが行っていた会議室事業を譲り受け、2013年に株式会社会議室コンシェルジュを設立して代表取締役に就任。以来、業界の常識を破る様々な刷新に乗り出し、貸会議室ビジネスを今後の成長産業の1つに押し上げるべく新たなビジョンを描いている。

事業所概要

社名 株式会社会議室コンシェルジュ
住所 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町12-7 兜町第3ビル 5F
URL https://www.natuluck.com/