カドル株式会社 代表取締役 澤田 清恵カドル株式会社 代表取締役 澤田 清恵

「幸せを呼ぶおせっかい」の力で、
関わった人みんなを
笑顔にしたいんです。

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徹底的に寄り添い、勇気を贈る
クライアントの未来を引き出す
私の人生のテーマです。
カドル株式会社
代表取締役
澤田 清恵

カドル・澤田氏の仕事は単なるコンサルティングやコーチングという枠に収まらない。事業方針の相談や人事戦略の策定、新規事業の企画立案など多様な依頼が舞い込み、そのすべてに辣腕を振るっている。徹底的に顧客に寄り添うことで、その人ならではの強みを引き出し、キャリアプランを企業・個人向けに提供する澤田氏。クライアントから確かな支持を得ている、そのこだわりとプロセスに迫る。


カドルを直訳すると、「寄り添う」の意味。社名の通り、澤田氏はつねに顧客に寄り添いながら、企業の人事制度の構築や人材開発、カウンセリングやコーチングを用いた個人向けのキャリアサポートを行っている。そこで起こる変化は、かなりドラスティックなものだ。

 私が関わることによって、クライアントが本当にやりたいことに気づき、新たな行動に移せるケミストリー(化学変化)が起こるんです。同時に、そのスピード感が大きな特徴です。半年先に起業しよう…と考えていた方が、セッションを経て、1カ月以内に企業をされたり、新たな事業ステージに進まれる事もあるのです。

 先日も、人材系ビジネスを展開する企業のお客様が創業3年目を迎え、次の成長フェーズを見据えてオフィスの移転を検討されていました。ただ、社長は「1年くらいかけて実施できれば…」と長めのタイムラインをイメージしておられたんです。それが、私のセッションを受けてもらったところ、実質1か月であっという間に移転が実現。社長ご自身が驚かれるほどのスピード感で想いが叶っていきました。

 どうしてそれが可能になるのか? 私は、ご自身が本当にどうありたいかに気づいてもらうお手伝いをしているだけなんです。どんな未来を作りたいのかが明確になり、そこに火がつくと、あとはご自分で突き進んでいかれるんですよ。

 また、企業の人事制度や人材開発を支援する際にも、私はいつも「事業を始めた想いや価値観、5年後にどうなっていたいか」を社長に聞きます。さらに現場を知ることが絶対に欠かせませんから、必ず社員への直接インタビューを行います。代表が考える経営戦略や、社員の価値観などをすべて把握した上で人事制度の構築を進めていかなければ、絵に描いた餅になってしまいます。現場目線と運用の視点をつねに持ちながら制度設計を進めることが大事なんですよ。

カドルを直訳すると、「寄り添う」の意味。社名の通り、澤田氏はつねに顧客に寄り添いながら、企業の人事制度の構築や人材開発、カウンセリングやコーチングを用いた個人向けのキャリアサポートを行っている。そこで起こる変化は、かなりドラスティックなものだ。

自分がどのような未来をつくりたいのか――目指す道筋に向かって導いてあげる、「人生のタクシードライバーのようなもの」と澤田氏は自身をたとえる。行き先を聞いて、最短距離で到達することを可能にする、彼女独自のノウハウとは何だろうか。

 ひと言でいえば、「幸せを呼ぶおせっかい」の力かな(笑)。クライアントにとことん寄り添う、良い意味でのおせっかいパワーです。私の考える「寄り添う」とは、その場に臨場して、そのかたの心を話すというイメージです。その人の思いを引き出す。いわば心を言語化していくようなプロセスを大事にします。

 想いを外に出して、それをご自身に俯瞰してもらった上で、たとえば気持ちに名前をつけてもらうんですよ。ちょっとネガティブなときは、「もやっとクン」とか(笑)。そんなふうに自分の心を客観的に見ることで、やりたいことや目指す道筋が見えてくるわけです。

 おせっかいというのは突き詰めれば、けっきょく「人が好き」ということでしょう。

自分がどのような未来をつくりたいのか――目指す道筋に向かって導いてあげる、「人生のタクシードライバーのようなもの」と澤田氏は自身をたとえる。行き先を聞いて、最短距離で到達することを可能にする、彼女独自のノウハウとは何だろうか。

一般的なコンサルタントは、求められた範囲内での仕事しかしない。しかし澤田氏は持ち前の寄り添い力とおせっかいで、さらに深いところまで入り込む。新たに見えた課題を洗い出すことで、続けて仕事を任せられることも多い。そうしたコンサルティングを提供する中での、彼女の志事とは何だろうか。

 私はソフトバンク時代、ある大きなプロジェクトの立ち上げに参画した際に、優秀な人材の共通項を知るために、多数のマネジメント層へのインタビューを行いました。その結果、多くの優れたエグゼクティブたちがおっしゃていたことの共通項が「自己理解の重要性」です。つまり、自分のことをどれだけ知っているかが能力発揮のカギであるということ。そこから自己理解度を深めるために、「ストレングスファインダー」と「MBTI」の学びを重ねていき、認定コーチ、認定ユーザーの資格を取得しました。

 ストレングスファインダーは、「自分の強み」に意識を向け、それを生かすことで最大の能力を発揮するという考え方に基づくツールです。たとえば私の場合は、5つの強みとして、戦略性・ポジティブ・最上志向・親密性・社交性があることが分かりました。社交性で広く浅い人間関係を構築するのが得意で、親密性で相手の懐に飛び込む。それが「寄り添う」ことや「おせっかい」として表れていると分かります。

 またMBTI®とは、ユングの心理学的類型論をベースに米国で開発された自己理解メソッドです。自分でも気づいていない強みや動機を把握し、他者との違いについての理解を建設的に深められるようになります。

 寄り添い、引き出す右脳的な要素と、こうしたツールを活用する左脳的なアプローチの融合によって、自己理解をどんどん深めてもらう。自分の強みを知ることが人間関係を育み、組織のなかでの能力発揮につながるのです。

一般的なコンサルタントは、求められた範囲内での仕事しかしない。しかし澤田氏は持ち前の寄り添い力とおせっかいで、さらに深いところまで入り込む。新たに見えた課題を洗い出すことで、続けて仕事を任せられることも多い。そうしたコンサルティングを提供する中での、彼女の志事とは何だろうか。

彼女の仕事人としての「原点」となったものに、ソフトバンク時代に経験した、孫正義社長肝入りの新人社員教育プロジェクトがある。各部署に配置された2,000人の新入社員から慕われ、後に「汐留の母」と呼ばれるきっかけとなった印象深い仕事だった。

 2,000人の新入社員研修を1カ所で一斉に行う、前代未聞のプロジェクトの責任者に抜擢されたんです。ビルを1棟借りして、1クラス30人で70組ほどのクラスに分け、それぞれ“クラス担任”を入れて管理するもの。一度にそれだけの人数を受け入れることは、まるで一つの会社を立ち上げるくらい大変で、毎日個々の社員たちと必死に向き合いました。

 私自身、「修羅場こえ 心ときめく 新天地」という心境で、このプロジェクトをやり切って、仕事に対する景色がそれまでとは一変した気がしました。組織に相乗効果を発揮させるには、ロジカルシンキングだけでなく、個人各々に対する血の通った「寄り添い」が必要だと学ぶことになったんです。

彼女の仕事人としての「原点」となったものに、ソフトバンク時代に経験した、孫正義社長肝入りの新人社員教育プロジェクトがある。各部署に配置された2,000人の新入社員から慕われ、後に「汐留の母」と呼ばれるきっかけとなった印象深い仕事だった。

人としての在り方や、クライアントに勇気を贈るというスタンスを、コーチングという手法を通して拡げたいという澤田氏。「幸せを呼ぶ“おせっかい”人」として、今後実現させたいのはどんな世界だろうか。

 私自身が仕事をしていて喜びを感じるのは、クライアントの人生のターニングポイントに関わるなかで、本当の自分に気づいてもらい、ありたい姿を描き、やりたいことに邁進する姿を見ることができたときです。私のセッションを経て、一歩踏み出す勇気を持ってもらったり、実際に踏み出せた瞬間を見たときには本当にうれしいものです。

 そんな人たちを少しでも増やせたらいいな…と思って、いま自分で「1万人おせっかいキャンペーン」を進めているんですよ。たとえ1分でもいいから、自分が関わったすべての人に、コーチとして接しようという取り組みで、今日もタクシーの運転手さんと話す中で、運転手さんの持病を改善するというテーマでクイックコーチングをさせてもらいました(笑)。これからも、スーパーおせっかいな勇気づけで、幸せを呼ぶポジティブシャワーをどんどん降らせていきたいですね。

目指す行き先に最短距離を示しながら、伴奏する
「人生のタクシードライバー」のような感じかな。

澤田 清恵(さわだ きよえ)
澤田 清恵(さわだ きよえ)
澤田 清恵(さわだ きよえ)
プロフィール

大学卒業後、大手IT企業に入社。人事部に配属、新卒・中途採用を担当。その後、ソフトバンク・コマース(現ソフトバンク)に入社し、「汐留の母」として、社員の採用・教育・育成に携わり、人材開発部マネージャーとして活躍する。第1子出産後、育児休暇を取得し、復帰後は社長の後継者育成機関である「ソフトバンクアカデミア」や「SBU(ソフトバンクユニバーシティ)」の立ち上げに参画、採用面接・社員面談の延べ人数は2万人を越える。2016年8月、新しい働き方変革を支援するカドル株式会社を設立して代表取締役に就任。「個人の自立及びキャリアの再構築」を支援しながら新しい働き方の推進に携わっている。

事業所概要

社名 カドル株式会社
住所 〒105-0001
東京都港区虎ノ門5-11-1 オランダヒルズ森タワーRoP 1102
コーポレートサイト http://cuddle.co.jp/