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- アドレス通商株式会社 業務本部 本社業務推進部 本社業務管理課 課長 神村 友紀 / 松田 賢治


【船橋センター社員対談】
企業の“想い”をユーザーに届ける。
その最前線を担う仕事です。
【船橋センター社員対談】
企業の“想い”をユーザーに届ける。
その最前線を担う仕事です。
アドレス通商株式会社
業務本部 本社業務推進部 本社業務管理課 課長
神村 友紀 / 松田 賢治
延床面積約1万5,000㎡。東京湾にほど近い千葉県船橋市に、アドレス通商の大型物流センターがある。“物流センター"というと、モノを倉庫に搬入・保管・搬出する無機的な業務をイメージするかもしれない。でも、アドレス通商の場合は違う。たとえば「Web通販を始めたい」との顧客企業のリクエストを受けて、戦略立案・ITシステム構築・商品管理と配送の実務まで、顧客と一緒になって推進していくのだ。そんなクリエイティブな仕事の実態について、船橋センターで働く神村友紀と松田賢治の2人に解説してもらった。 ※インタビュー掲載元はこちらになります
PROFILE
◆左:神村 友紀(業務本部 本社業務推進部 本社業務管理課 課長)
◆右:松田 賢治(業務本部 本社業務推進部 本社業務管理課 課長)
業務の効率化が最大のミッション
松田 今日は、船橋センターで働く社員同士の対談という企画ですね。まずは、お互いの業務内容から話しましょう。私は10人ほどのパートスタッフさんと一緒にチームを組んで、商品の入庫・在庫管理・出庫の業務に携わっています。同時に2~3社ぐらいのクライアント企業を担当しています。
また、社員の教育や営業数字の管理も担当。業務効率をあげて、前年度よりも利益を高めることを目標に、パートスタッフさんたちの業務について、たえず見直しをはかっていく。お客さまからいただく売上は同じでも、コストを下げることで利益を増やす。とてもシンプルな仕組みですが、実際に推進するとなると苦労が多いです。

神村 わかります。松田さんの場合は物流センター内のヒトやモノの動きを効率化する担当ですが、私は事務作業の効率化を担当しています。たとえば、伝票処理のスピードアップ。1日平均1,000~2,000件の伝票が出力されるんですが、そのなかで同じ商品のものはまとめるなど、いったん私のチームで整理したうえで、配送担当に回すようにしました。現場で伝票整理から着手すると、ほかの業務時間が圧迫されてしまうからです。
こうした改善の推進のほか、私も2~3社のクライアントを担当していて、5人のパートスタッフさんとともに、現場業務にも携わっています。
未経験でも活躍できる環境だった
神村 では、お互いがアドレス通商に入社した経緯を話しましょうよ。まず、私は専門学校時代に、サッカーショップでアルバイトをしていました。そのときの店長が、アドレス通商へ転職。いろいろ話を聞いて、倉庫での仕事に興味をもちはじめたんです。ショップの店頭に立ちながら、「売り場に並ぶ商品はいったいどうやってここまで来るのか」ということを考えたりしていましたしね。
もっとも、業務内容はまったく想像できませんでしたね。いまでこそECが普及していますが、20年前は違った。「通信販売で取引される商品の在庫管理」といわれても、イメージできなかったんです。そこで、まずはアルバイトとして入社。2年ほど働いたあと、「社員にならないか」と、声をかけてもらい、迷わず応じました。というのも、仕事がとてもおもしろかったから。
その日の業務が決まっていて、明確な業務マニュアルがある仕事ではありません。あるときはパソコン作業、あるときはフォークリフトを操作してモノの運搬、あるときはクライアント企業の担当者さんとの打ち合わせ、あるときはパートスタッフさんの業務シフト作成──。同一の作業を繰り返すことはなく、そこがおもしろかったんです。気づいたら、18年ほどが経過していましたね。

神村 私も未経験で入社したのは同じです。学校を卒業した後、トラックの販売会社に就職。経理を担当していました。でも、結婚を機に退職したんです。そして、子どもを保育園へあずけられるようになり、改めて仕事を探しはじめました。職種へのこだわりはなく、「とにかく通勤と保育園への送迎の負担にならない職場を」と。それでアドレス通商にたどりつきました。まずはパートスタッフとしての勤務から開始し、正社員登用の機会をいただきました。
正社員になるかどうかは、悩みました。当時、第一子が2歳だったので、なにかと気がかりな時期。でも、長い目で見たら、正社員になったほうが、業務面でも給与面でも可能性が広がる。家族のあと押しもあり、正社員へのお誘いを受けると決めました。実際、正社員になってからは、オフィスで事務作業もすれば倉庫で出荷作業もする。会議に参加して、自分から提案する機会もあるんです。責任も大きくなりましたが、やりがいも倍増しましたね。
正社員もパートスタッフさんも、みんなで見た朝焼け
松田 アドレス通商の社員の業務が幅広いのは、仕事の引き受け方にも起因していると思うんですよ。基本的に、仕事を断らない。「これ、できますか」という依頼に対して、すぐに“NO”とはいいません。まず考えるのは、「どうしたら、できるのか」。引き受けることを前提として、社内で検討。その結論を、こちらから新たに提案していきます。たとえば、アドレス通商の倉庫のキャパオーバーとなるような、大量の商品を保管してほしいという依頼でも、他社所有の倉庫を探して、「数ヵ所かに分散させて保管するのはどうでしょう」といった具合。
「明日までに届けたい」というような、急ぎの依頼のときもそう。お引き受けの返答をしたあとで、社内の従業員総出で取りかかる。部署も役職も、正社員も非正規社員も関係なく、『チーム・アドレス通商』として、メンバーが集まってくれる。そこが、ほかの会社とは違う点だと思います。
神村 そうですよね。たとえば、あるTV通販番組の商品発送。深夜の特番でした。スタジオで商品の紹介をして、「いま、ご注文いただいたら、商品を今日中に届けます」という番組。撮影班がアドレス通商の倉庫に来て、発送作業を生中継。今日注文したものがその日中に届く――。従来はなかった、新しい取り組みを先駆けてはじめた番組に、携わらせてもらったわけです。
深夜の4時までに受注したものを、待機している宅配会社さんのトラックに積みこんで。5時には全国に発送しました。あのときは、パートスタッフさんにも夜中に出勤してもらって。発送が終わったときには、従業員みんなで朝日を見ましたよね(笑)。
松田 あれはキレイだった(笑)。普通の物流会社だったら、経験できないことだったと思います。そうそう引き受けられるものではないでしょうから。パートスタッフさんも含めて、『チーム・アドレス通商』意識があればこそ、できた。まるでイベントの企画・実行のような、祝祭感にあふれていた仕事でしたね。

神村 そのぶん、お客さまから感謝していただくことも多いですよね。私がうれしかったのは、上場企業の社長さんが、わざわざ来社してくださり、お礼をいってくださったとき。「年末、最後までうちの商品の出荷に立ち会ってくれるのは、アドレス通商さんだ」とのお言葉をいただきました。私たちがあつかっているモノは、「ただ委託されて預かっている」だけではない。クライアント企業が想いをこめてつくりあげた大切な商品を、全国のユーザーの手元に届けるための、最後の作業に携わっているんです。「もっと真心をこめよう」と思った瞬間でした。
可能性に制限をかけず挑戦し続ける
松田 みんなが一致団結できるのは、働きやすい職場環境だから、「会社のためにがんばろう」という意識が強いことも関係しているかもしれませんね。
神村 それはあると思います。女性のキャリア継続という面でも、制度がかなり整っている会社です。私は入社後、しばらくして2人目をさずかりました。その産休・育休を経て、復帰したんです。そのとき、休む前と同じ部署に復帰させてもらいました。妊娠・出産により、キャリアを中断することがなかったのは、ありがたかったです。そのうえ、第2子が熱を出したりして、しょっちゅう保育園から連絡が入ったとき、周囲は、「早退しなよ」と声をかけてくれた。理解のある職場だと思います。
松田 最後に今後の目標の話をしましょう。私は、マネジメントによりかかわって、正社員・パートスタッフという雇用形態を問わず、働きやすい環境の整備をもっともっと進めていきたいです。一人ひとりの個性にあった仕事を担当してもらい、全体としての業務効率をより高めたい。そうして、会社としての成長に貢献したいです。向こう10年、20年あたりまでは、会社の規模を大きくさせるため、新しいことにも積極的にチャレンジしていきたい。可能性に制限をかけたくないですね。
神村 いいですね!私は、物流の仕事を越えた仕事をしたい。物流にとらわれたくない気持ちが大きいですね。そう思うのは、アドレス通商が「なにをやってもいい」というスタンスだからだと思います。“通商”と、商社のような社名になっているのは、商社が多様な商材をあつかっているように、さまざまな事業を手がける会社になろうという意思がこめられているそうです。ですから、私たち社員も、いろんなことを考えて提案して、具現化していく――。新しいことをはじめるのって、本当に楽しいですから。

事業所概要
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TEL | 03-3877-3111 |
転載元サイト | https://hikoma.jp/adotsu |