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- 株式会社あしたのチーム 代表取締役社長 髙橋 恭介


ビジネス社会の本質的な課題を解決し、
誰もが幸せになる「あした」をつくろう
ビジネス社会の本質的な課題を解決し、
誰もが幸せになる「あした」をつくろう
株式会社あしたのチーム
代表取締役社長
髙橋 恭介
中小ベンチャー企業を中心に、全国約3,000社の企業にクラウド型人事評価制度構築・運用サービスを提供している、あしたのチーム。なぜ人事評価制度に特化しているのか。なぜ中小ベンチャー企業を対象にしているのか。その背景には、「社会をよりよく変えていきたい」という、あしたのチーム代表の髙橋恭介の強い想いがある。あしたのチーム創業から今日までの歩みを振り返ってもらいながら、その想いについて、髙橋に語ってもらった。 ※インタビュー掲載元はこちらになります
働くことにワクワクできる世の中をつくる
——はじめに、あしたのチームは、なにをめざす会社なのか、聞かせてください。
ひとりでも多くの方々が、仕事を通じて自己実現できる、健全な社会を構築することです。いま、多くの人々が、働くことにワクワクしていません。「会社へ行くのがつらいな…」「早く仕事が終わらないかな…」。そんなふうに感じている人が少なくありません。その根本的な原因のひとつに、がんばって成果を出しても、給与が上がるわけではない、従来型の人事評価制度があります。あしたのチームは独自の人事評価制度、つまり「働く人のがんばりと給与アップが連動する評価の仕組み」を企業に提供することで、「みんなが毎日、働くことにワクワクできる世の中」に変えていきます。
とくに、あしたのチームのサービスを必要としているのは、中小ベンチャー企業です。日本にある企業の9割以上が中小ベンチャー企業であるにもかかわらず、人事評価の仕組みができていないからです。その結果、生じているのが日本経済の生産性の低さ。先進国のなかで、日本は下から数えたほうが早いくらい、低いんです。社員が意欲をもって働いていないんですから、生産性が上がるわけはないですよね。そして、生産性が低いということは、企業からみれば、利益が少ないということになります。経営が苦しい中小ベンチャー企業が多いのは、そこに原因があります。
あしたのチームでは、中小ベンチャー企業の生産性を上げ、業績を上向かせるために、人事評価制度の構築・運用サービスの提供に注力。いまでは約3,000社の中小ベンチャー企業に、サービスを導入していただいています。

——ありがとうございます。でも、あしたのチームが設立された当初は、まだ人事評価の重要性が世の中に浸透していなかったですよね。
はい。あしたのチームの前身となるディーバという会社を私が起業したのは、2008年9月25日。そのわずか10日前になにが起きたか。米国の大手投資銀行、リーマン・ブラザーズが破たんしたのです。リーマン・ショックの始まりです。
それまで0.9だった有効求人倍率は、0.4にまで下がり、「派遣切り」「雇い止め」という言葉が世間にあふれていました。すでにそのころ、クラウド型の人事評価制度サービスの初期バージョンはできていたのですが、販売は苦戦しました。なにしろ、「どうやって人財にやめてもらうか」ということが経営者の関心事になっている時代。起業したばかりで、なんの実績もないベンチャー企業のサービス、それも人財に活躍してもらうためのサービスに、見向きもされなかったのは当然でした。
私自身の役員報酬はゼロ。個人の貯金を会社につぎこんでいましたが、どんどん目減りしていきます。「このままでは、倒産するしかない…」。そう思いつめていました。
父の死が転機となり「社長を救う使命」にめざめる
——どうやって乗り越えたのですか。
父のおかげです。父ががんで亡くなったとき、数千万円にもなる死亡保険金を家族にのこしてくれたのです。私は複雑な家庭環境で育ち、父は実の親ではありません。そのため、関係がぎくしゃくしてしまったことも。でも、父が経営していた印刷会社の立て直しに保険金をつかい、あしたのチームが印刷会社の経営コンサルティングを担うことで、あしたのチームは経営危機を脱することができました。同時に、多くの中小企業経営者のことを想いました。

——どういうことでしょう…?
父は病死でした。でも、世の中には、保険金によって経営危機を解消しようと、自ら死を選ぶ経営者がいる。そうした人々のことを想ったのです。
多くの中小企業の経営者が、金融機関からの融資を受けるにあたり、個人で連帯保証します。会社の業績が悪化し、返済の見込みがつかなくなってしまったとき、最後の手段として自殺し、保険金によって債務を解消する。そんな悲劇が、この国ではあとを絶たない。奇しくも父の死に救われた私は、「こんな悲劇をなくしたい」と心の底から思いました。あしたのチームの人事評価制度のサービスは、大企業にも活用いただいています。でも、私がめざすところは、あくまで中小企業の経営の役に立つこと。人事評価制度によって社員がより活躍し、より業績が伸びれば、債務返済に悩むこともない。社長が自ら死を選択するという悲劇をなくすことができるのです。
この事業をやめるわけにはいかない
——なるほど。もともとあった「中小企業の経営課題を解決する」という社会貢献の意識を、改めて強くしたということですね。
ええ。その後も東日本大震災など、大変な時期はありました。でも、社員一丸となって乗り越えられた。私を含め全員が、あしたのチームが手がける人事評価制度の構築・運用サービスは、「絶対にやめてはいけない、やめるわけにはいかない」と信じていたからです。社員がやる気をもって働き、働くことが楽しくなる。社員がモチベーション高く働く結果として、会社の業績は伸び、それが社員の給与アップに還元される。がんばろうがさぼろうが、年功序列で給与が決まる仕組みでは、だれひとり、幸せにならない。
あしたのチームのサービスこそ、日本のビジネス社会の本質的な課題を解決できるものだという確信があったんです。だから、なにがあっても、「事業をやめる」「会社をたたむ」という選択肢はありえませんでした。

コロナ不況下に就職・転職できるのはラッキー
——その後、アベノミクスによる景気回復と、働き方改革が喫緊の経営課題になったことの2つを追い風に、あしたのチームは急成長を遂げます。
はい。業績は伸び、仲間はどんどん増えました。働き方改革のもとで、女性やシニア人材、外国人の活用が求められていて、多様な人財を年功序列ではない方法で評価する仕組みが必要になってきています。「人事評価制度を構築・運用することで、社員の生産性を上げ、業績を伸ばし、社員の給与を上げる」という私たちのサービスの必要性を、多くの経営者が認めてくれるようになりました。
そして2020年には、コロナ禍が全世界を襲いました。しかし、あしたのチームの事業にとっては追い風になっている面もあります。テレワークが急速に広まり、離れた場所で作業している、一人ひとりの社員を仕事の成果で評価できる仕組み・指標をつくらなくてはならないからです。ですから、なんの心配もありません。
——なるほど。最後に、就活生や求職者の方々にメッセージをください。
私はあえていいます。コロナ禍のさなかに就職・転職されるみなさんは、大変ラッキーです。じつによいタイミングで就職・転職することになりましたね、と。なぜなら、ビジネスの世界においては、リスクをとらなければリターンは得られないから。大きなリターンを得たいのであれば、大きなリスクをとる必要があります。
コロナ禍で、多くの企業が業績を維持するために苦労しています。「新入社員だから、しばらくは教育期間」なんて余裕はありません。きっと、入社してすぐに、実務をまかせてもらえるでしょう。大きな苦労をするでしょうが、その苦労こそ、あなたを成長させてくれるんです。ついこの間まで、日本の人財市場は超売り手市場。就職・転職するのは容易でした。そうなると、大きなリスクをとっていないので、成長スピードは遅く、なかなか大きなリターンを得られない。そんな先輩たちよりも、いま就職・転職するみなさんのほうが、成長スピードが何倍も速いと思います。
そんな「スピード感をもって成長をしたい」という方をはじめ、「将来起業したい」「自分の市場価値を高めたい」「経営者と仕事をしたい」「正当に評価されたい」「チャレンジングな仕事をしたい」「人事の根幹を学びたい」──。これらの気持ちがある人は、ぜひ、あしたのチームにきてください。
そしてなにより、「社会貢献性の高い事業をやっている会社に入りたい」という想いのある方。私たちの手がける事業は、日本の社会課題の解決になくてはならないものであり、巨大なニーズがあります。日本の社会課題を真に解決していくプロジェクトに、あなたもぜひ、参加してほしいと思います。

事業所概要
所在地 | 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 11F |
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転載元サイト | https://hikoma.jp/ashita-team-recruit/ |