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未来会計法人メイキット株式会社 代表 / 税理士 林 亜由美未来会計法人メイキット株式会社 代表 / 税理士 林 亜由美

税理士が当たり前のように
「未来会計」を扱う世の中になれば、
世界は必ず変わるはず。

経営者が描く未来は、社員の目標となり
企業を成長へと導く原動力になります。
未来会計法人メイキット株式会社
代表 / 税理士
林 亜由美

「未来会計」とは顧客が考える将来像に到達するための課題を明確にし、確かな指針を示す未来への設計図だ。社員らの叡智も結集して生み出されるこの未来への設計図は、組織にとって強固な指針となり、成長の可能性を最大限に引き出す原動力となる。林税理士はその考え方を具現化したMAS監査の仕組みによって、顧客のビジョンを実現する未来会計のスペシャリスト。企業の成長をめざし、数字と理念から経営を見ていくトレーナーとして多くの業績向上を導いてきたノウハウの裏には、揺らぐことのない確かなこだわりがあった。


「『未来会計』との出会いで、税理士人生は180度変わった」と、林氏は過去を振り返る

会社の5年後の「あるべき姿」に沿って事業計画を策定、単年度計画で立てた目標に向け、PDCAサイクルを使って毎月の戦略を明確にするプログラムが「MAS監査」である。この仕組みを活用する「未来会計」によって、林氏は数多くの企業の黒字化を果たしてきた。

 未来会計を始めた当時、セミナーの企画・運営などを手がける女性経営者から、起業後1年が経ったタイミングでコンサルティングの依頼をいただきました。売上は順調にも関わらず、資金繰りが厳しくなかなかお金が残らないという話で、決算書を見ると、3250万円の売上に対して営業利益は340万円の赤字。精査すると、商品の単価設定がまずいことが分かりました。

 そこで経費や工数を丹念に積算して価格を検討。つねに利益率が56%は取れるよう新たな価格を設定し、その上で「未来会計」のPDCAサイクルを回していきました。すると9ヶ月で売上が4680万円になり、利益も360万を確保。1年目の債務超過をクリアして、役員報酬も取れるようになったのです。さらに、新たなビジネスとしてDVDや映像配信のサービスを加えたことで、次年度の売上は8600万円に増加。4期目を迎えた今も右肩上がりの成長を続け、売上高は2億円を超えています。

 その社長は、とにかく「お客様に喜んでもらいたい」という想いが強い方でした。それが経営面では良くない方向に出て、利益の確保が後回しになる悪循環につながっていたんですね。だから、理念は変えずに、考え方を変えてもらうことに努めました。正しい価格で仕事の質を高めることで、お客様に本当の価値が提供できることを理解してもらったのです。

会社の5年後の「あるべき姿」に沿って事業計画を策定、単年度計画で立てた目標に向け、PDCAサイクルを使って毎月の戦略を明確にするプログラムが「MAS監査」である。この仕組みを活用する「未来会計」によって、林氏は数多くの企業の黒字化を果たしてきた。
相手の想いを100%受け止めるためには、つねに自分がオープンマインドでいること。林氏が貫くスタンスだ

経営者は必ず、想いがあって起業するもの。「自分はこうしたい」という志が事業計画に反映されていくべきだと林氏は考えている。だから経営者の言葉を丁寧に聴いていき、「未来会計」の数字に落とし込むことが大切。「お客様が進みたい方向を見定めて、一緒に走る」それが林氏のコンサルティングである。

 まずはお客様の想いを徹底的に知ることが絶対に欠かせません。それは私のなかでは、チューニングしていくような感覚。相手に周波数を合わせ、考えがどこにあるのかを見極めながら、その人の想いにググっと入っていくんです。

 人と話をすることは、すごく集中を要するものです。しかも経営は、人生そのものという大事なテーマですから、100%お客様の言葉に聞き入ることが不可欠。そのためには、私自身が十分な状態で話を聞くことが必要です。つねに万全の状態で話を聴くためのコンディションづくりは最も気をつけている部分ですね。そして、相手に思っていることを正直に、ストレートに語ってもらうには、こちらが同じようにオープンな気持ちになることが大切です。お客様の想いを100%受け取るために、自分がつねにオープンマインドでいられることに徹底的にこだわっています。

経営者は必ず、想いがあって起業するもの。「自分はこうしたい」という志が事業計画に反映されていくべきだと林氏は考えている。だから経営者の言葉を丁寧に聴いていき、「未来会計」の数字に落とし込むことが大切。「お客様が進みたい方向を見定めて、一緒に走る」それが林氏のコンサルティングである。
5年後のあるべき姿を想像してもらい、そのためになにをするべきか。ひとつひとつの課題を顧客と解決していく
後進の指導も熱心に行う。ひとりでも多くの税理士に「未来会計」を知ってもらいたいという、林氏の切なる願いだ

林氏が税理士になったのは26歳のとき。税理士の仕事の多くは、決算の申告や月次の会計処理などの事務業務がイメージされるが、林氏も税理士登録以後、そうした仕事のみに従事していた。ところが、従来の考え方を一変させる、大きな出来事があったという。

 私が税理士として働き始めて3年ほどが経ったとき、地元で有名な建築会社の税務会計を担当させてもらったんです。社長は30年以上のキャリアがあり、売上も10億以上。外から見ると経営も順調な会社に見えました。ところが決算書を初めて見た時、売上に比べて借入が多く、資金繰りが相当に厳しいことが分かったのです。

 社長はベテランで、経営のノウハウも私などに比べればはるかに上。税務会計の仕事しかしていない自分がアドバイスするのはおこがましいという思いもありました。何よりも、状況を改善できるノウハウを持ち得ていなかったことから、何も言えなかったんです。

 やがて年も押し迫った12月の終わり。突然社長から、不渡りを出すという連絡がありました。急いで駆けつけると、いつもは社員の人たちで活気のあった事務所内で、社長が一人残って残務処理を行っていたんです。私はかける言葉が見つからず、たまらない気持ちになりました。「こうなるまで、自分は社長に何のアドバイスもできなかった…」。倒産のリスクを感じても、それを防ぐ術が当時の私にはまったく無かったのです。

 自責の念が込み上げ、税理士としての無力さを痛感した私は、税理士の仕事をこのまま続けてもいいのだろうかという葛藤とともに30代前半を過ごしました。そんな中で出会ったのが、MAS監査だったのです。

 この「未来会計」の仕組みを知っていれば、あのとき社長をきっと救えたはず…。私には今、その確信があります。こうした経営者をもう絶対に出したくないという思いは、私の仕事の矜持となっていますね。

林氏が税理士になったのは26歳のとき。税理士の仕事の多くは、決算の申告や月次の会計処理などの事務業務がイメージされるが、林氏も税理士登録以後、そうした仕事のみに従事していた。ところが、従来の考え方を一変させる、大きな出来事があったという。

税理士として忘れることができない、厳しい現実との遭遇。それが、林氏に「未来会計」の扉を開かせた。「未来会計」の考え方は、多くの企業に成長への希望を抱かせ、その道標になるという確信がある。

 私はMAS監査というものに出会って、「未来会計」の考え方を知りました。「もっと良くなりたい」と考える経営者の方に、成長のための羅針盤をつくるお手伝いをするのが「未来会計」です。「5年後、どうなりたいですか?」とたずね、そのために何から始めるかを一緒に考えます。未来に向かう経営者の確固たる想いがあれば、事業が好転していく可能性は大きく広がっていくのです。

 企業の成長には、売上や利益を伸ばしていくことが不可欠ですが、そのためにも経営陣と社員とが1つのチームになることが必要です。各人が個人プレーに終始していては、相乗効果は発揮できません。社内で想いを共有して、企業のなかで「チーム化」を図り、会社の成長をみんなでめざしていくことが大事。未来会計によって経営者の思いは社内に浸透し、やがて数字の共有にもつながります。会社は明らかに変わっていきますよ。

税理士として忘れることができない、厳しい現実との遭遇。それが、林氏に「未来会計」の扉を開かせた。「未来会計」の考え方は、多くの企業に成長への希望を抱かせ、その道標になるという確信がある。
林氏が想い描く未来は、税理士が当たり前のように「未来会計」を提供する世の中

経営者がビジョンを明確にし、「未来会計」を使うことで企業の黒字化は達成できる。だからこそ1人でも多くの経営者に未来会計の考え方を知ってもらいたいと林氏は考えている。それだけに、同業である税理士の役割は大きいといえる。

 税理士事務所が当たり前のように「未来会計」を提供していく世の中にしたい。それが私にとっての大きな目標です。税理士って、人の役に立ちたい、お客様のために何とかしたいと考える真面目な人が多いんです。だから、私がそうだったように、税理士の仕事を「このままじゃいけない」と思っている人はきっと多いと思うのです。

 その突破口になるのが「未来会計」であることを知ってほしいし、その機会をもっと増やして、良さを実感してもらえる環境をつくっていきたい。税理士みんなが「未来会計」を教える世の中になれば、間違いなく企業経済は好転します。その結果、世界は大きく変わっていくと思いますから。

相手に周波数を合わせ、
想いにググっと入っていく。
チューニングのような感覚かな。

林 亜由美(はやし あゆみ)
林 亜由美(はやし あゆみ)
林 亜由美(はやし あゆみ)
プロフィール

1969年生まれ。三重県出身。税理士会川越支部において26歳で税理士会川越支部の最年少開業税理士として税理士登録を果たす。延べ1万人以上の経営者から経営相談を受け、事業計画のサポート件数は1100件を超える。5年後のあるべき姿を数値化し、社員を巻き込み「チーム経営」を後押しするコンサルティング・MAS監査には定評がある。売上3250万円、営業利益が赤字の企業にMAS監査を導入。わずか3年半後には売上2億1200万円、営業利益3400万円の見込みを出すなど手腕を発揮。株式会社インターフェイス主催の「経営支援倶楽部全国大会」では指導成果部門最優秀賞(2015年)、営業成果部門最優秀賞(2017年)を受賞。埼玉県より「多様な働き方実践企業」に認定されるなど、専門職だけでなく多種多様な人材が能力を発揮できる職場づくりにも力を注いでいる。

事業所概要

社名 未来会計法人メイキット株式会社
住所 東京都新宿区新宿6-27-28 コンフォリア新宿イーストサイドタワーアネックス404号室
コーポレートサイト http://www.miraikaikei-makeit.com/