- HIKOMA HOME
- INTERVIEW
- 株式会社バイタルエリア 代表取締役社長 上田 健一
挫折経験をもつ仲間たちと一緒に豊かな人生を築いていこう
挫折経験をもつ仲間たちと一緒に豊かな人生を築いていこう
株式会社バイタルエリア
代表取締役社長
上田 健一
メガバンクや大手メーカーのシステム開発に携わるITベンチャー、バイタルエリア。コンピュータ系の学校出身者や経験豊富なITエンジニアを採用しているのかと思いきや、じつは非理系出身者・未経験者の採用に徹しています。それも、「学生時代はプロをめざしてサッカーに打ち込んでいた」とか「洋服が大好きでアパレルショップに勤めていた」といった、ITと縁遠い人財ばかり。そこで今回は、代表取締役社長の上田健一に、独特な採用方針をとっている理由と、未経験人財を一人前のエンジニアに育成する方法を、解説してもらいました。 ※インタビュー掲載元はこちらになります
“好きなことを仕事にできなかった人”を技術者に
——バイタルエリアは、高度なシステム開発を手がけているにもかかわらず、IT未経験の人財ばかり採用しているのはなぜですか。
「未経験者に、一人前のITエンジニアになれる機会を提供する」ことがバイタルエリアの根本にあるからです。そもそも、2010年にバイタルエリアというシステム会社を立ち上げたのは、「サッカーに打ち込んでいたが、プロになれなかった人」に、ITエンジニアの職を提供しようと思ったから。いまはその対象を広げ、元サッカー部の人でなくても、幅広くIT未経験者を採用しているんです。
元サッカー部であれ、そうでない人であれ、バイタルエリアの仲間になってくれたメンバーに共通しているのは、「のめりこむほど好きなことがあり、その分野を仕事にしようとしたが、なかなか思い通りに稼げなかった」という経験。「サッカーが大好きで、学生時代に全国優勝チームで活躍。でも、怪我のためJ1クラブから声がかからずに泣く泣くサッカーをあきらめた…」とか、「化粧品が大好きで化粧品会社に就職したものの、上京しなくてはならない理由ができてやむを得ず転職することになった…」とか。そういう人に、セカンドキャリアのようなカタチで、ITエンジニアになる道を提供したいのです。
——そんな考えにいたった経緯を聞かせてください。
私自身の経験にもとづいています。小さなころからサッカーをはじめ、中学時代はサッカー部のキャプテン。サッカーの名門校に進学したんですが、挫折。その後、サッカー部の先輩がすすめてくれたIT関連の仕事に就き、エンジニアとしての道を歩みはじめました。そして経験を重ねて、フリーランスエンジニアとして大企業のシステム開発プロジェクトに参画するまでに。
“サッカー小僧”で、サッカーのことしか知らなかった私でも、知識・経験ゼロからスタートして、ITエンジニアとして、ひとり立ちできるまでになれた。ですから、私と同じように、「好きなことを仕事にしようと思っていたが、夢破れてしまった。ほかの仕事を見つけなければいけないが、なにをしたらいいかわからない」という人にITエンジニアになってほしいんです。
打ち込んでいたものがあるならITの道はたやすい
——なるほど。しかし、ITエンジニアという職種は、知識ゼロから一人前になるにはハードルが高いイメージがあります。
そうでもないんですよ。技術が体系化されているので、基本に忠実にコツコツ経験値を積んでいけば、誰でも、必ず技術が身につくんです。そして、好きなことにのめりこんでいた人は、たいていの場合、コツコツと経験値を積んでいって、その好きな分野をきわめようとしていたはず。私自身もサッカーでやっていた“練習は裏切らない”を実践して、エンジニアとしての基本的なスキルを身につけることができました。
また、システム開発プロジェクトは、チームで進められます。だから、経験の浅いエンジニアにとって、ベテランのエンジニアから、技術を教えてもらえる環境がある。「教わる姿勢」さえもっていれば、必ず技術を習得できます。そして、好きなことにのめりこんだ経験のある人は、たいてい「教わる姿勢」を身につけているんです。好きな分野をきわめようとするなら、“その道の先輩”に教わるのが早道ですから。私自身、サッカーのうまい先輩に教わったり、スキルを盗んだりしてきた。それをエンジニア時代にも実践。だから、ITエンジニアとして一人前になるのも早かったんですよ。
「趣味を犠牲にしてまで仕事をしてはダメ」
——よくわかりました! バイタルエリアに入社すれば、かなわなかった夢に代わって、ITエンジニアをライフワークにできる、と。
いえいえ、必ずしも、ライフワークにならなくたっていいんです。好きなことがあって、その道で“食べて”いこうとして挫折した人に、ITエンジニアという別の道で“食べて”いける場を提供しようということ。「好きなこと」は趣味として追求していけばいいんです。私自身、バイタルエリアを経営するかたわら、いまも社会人チームの一員としてサッカーを続けているんですよ。
生きがいは、自分がのめりこんでいる「好きなこと」を趣味として追求すること。じつは、そう割り切ったほうが、システム開発の仕事は、よりうまくいくものなんですよ。
——そうなんですか。詳しく教えてください。
趣味のための時間をつくるために、「短時間で仕事を終わらせるにはどうすればいいか」を考えて、効率的に進めようとするからです。システム開発の仕事は、納期までにプロジェクトを完了させるべく、膨大な作業量をこなす必要がある。時間をかけて、ひとつひとつタスクを片づけていくこともできます。でも、それでは趣味に使う時間がなくなってしまう。
私自身の例でいえば、休日にはサッカーがある。グラウンドを予約しているし、試合ができるだけの数のメンバーの予定をおさえている。なにがなんでも、休日に仕事をするわけにいかないんですよ(笑)。だから、業務のなかで繰り返しの作業を自動化したり、段取りを工夫したりして、効率的に進めるように努力しました。結果的に、その努力が私のスキルを大いに高めてくれたんです。
ですから、いまバイタルエリアの社員たちは、仕事と遊びの切り替えをはっきりさせていますね。休日には思い切り、趣味に没頭している人が多い。つねひごろから、「自分の好きなことを犠牲にしてまで仕事をしたらダメだよ」と社員たちに伝えていますから。
「続けてもらう」ための社員フォローを欠かさない
——経営者が社員にいうセリフとしては、めずらしいと思います(笑)。では、ITの知識や経験がほとんどない人財が、どうやって一人前のエンジニアになっていくのか教えてください。
入社してすぐ、プログラミングやシステム開発の基礎を学ぶスクールで、勉強してもらいます。その後、それぞれ開発プロジェクトに配属され、勤務開始となります。現場に出てから必要なのは、「続ける」ことだけ。業務がどんなにわからなくても、どんなにつらくても辞めずに「続ける」。これさえできれば、みな一人前のエンジニアになれます。いま活躍してくれている社員たちも、入社当時はほぼ全員が未経験。エンジニアどころか、社会人として、右も左もわからない状態でしたよ(笑)
——とはいえ、知識ゼロから飛び込んだ世界で、「続ける」のは難しいケースもあると思います。社員が辞めてしまわないように、マネジメントで工夫していることはありますか。
社員に私自身が直接、声をかけるように心がけていますね。少なくともいちどは挫折経験を味わった彼ら・彼女らですから、「大丈夫。手に職をつけて、技術を身につければ生活していけるよ」と伝えています。バイタルエリアに入社したときの気持ちを思い出してもらって、モチベーションが下がらないように。
また、サッカーをやっている社員は同じ社会人チームのメンバーとして休日もともに過ごします。サッカーをやっていない社員とも、プライベートで飲みに行ったり、ひんぱんに交流するようにしています。病気で欠勤してしまった社員の自宅へお見舞いに行ったり。向こうは「社長に来られて迷惑だ」と思っているかもしれませんが(笑)。顔をあわせるだけでも、お互いホッとしますよね。ですから、家族のようなつながりがある会社だと思います。
ビジョンは、社員が幸せに暮らしていけること
——今後のビジョンを聞かせてください。
「社員全員に、ひとりでも生きていけるチカラを身につけてもらうこと」ですね。「ITエンジニアは2030年に60万人不足する」という試算もある。一人前のITエンジニアになれれば、一生、“食べて”いくことができるんです。
——最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
バイタルエリアにジョインしてくれた仲間は、みんな「超」がつくほどの初心者から勉強をはじめて、いまでは第一線で活躍しています。いちどきりの人生です。後悔しないように、仕事も遊びも全力でやるのがいちばん。バイタルエリアならそれができる環境が整っています。「やりたいことがなにか、わからない」という人も大歓迎。少しでも「手に職をつけること」に興味があるのだったら、まずは私たちの話を聞きに来てください。
事業所概要
所在地 | 東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビルディング21F |
---|---|
TEL | 03-5403-6483 |
転載元サイト | https://hikoma.jp/vital-area/ |